【9月27日 Xinhua News】国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と国際労働機関(ILO)が22日に共同で発表したリポートによると、世界の再生可能エネルギー分野の雇用者数は2021年に1270万人に上り、うち中国が42%を占めた。

 多くの国で再エネ分野の雇用機会が創出され、うち約3分の2の雇用がアジアで生まれた。中国だけで世界の雇用の42%を占め、欧州連合(EU)とブラジル(各10%)、米国とインド(各7%)がこれに続いた。

 リポートは、太陽エネルギーが発展の最も速い再エネ産業で、昨年は430万人分の雇用を生み出し、世界の再エネ分野の雇用者数に占める割合は3分の1を超えたと指摘した。

 IRENAのフランチェスコ・ラ・カメラ事務局長は、世界が多くの試練に直面する中、再エネ分野は依然として雇用に弾力性があり、雇用機会を生み出す頼もしいエンジンであることが証明されたと説明。各国政府に国内でさまざまな産業政策を推進し、再エネ分野の雇用拡大を奨励するよう呼び掛けた。

 リポートによると、中国が太陽光パネルの製造と設置で世界をリードし、洋上風力発電分野でも雇用を増やしているほか、風力発電分野では欧州が世界の製造能力の約4割を占め、風力発電設備の最も重要な輸出元となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News