【9月24日 Xinhua News】中国のアモイ大学「炭素中立発展力」研究チームと浙江大学都市学院はこのほど、国内各地のカーボンニュートラル(炭素中立)の進展状況を評価した「2022中国炭素中立発展力指数」を共同で発表した。それによると、全国31省・自治区・直轄市別の炭素中立発展力指数は最低が43点、最高が73点で、平均は約56点と前年から2点ほど上昇した。順位の変動は発展力、調整力などの指標で大きく、転換力、競争力、持続力などの指標では小さかった。全国的には指数の上昇傾向が見られたが、各省・自治区・直轄市間で見ると比較的大きな差があった。

 各地の炭素中立発展力に対する指標別の寄与率は、持続力が平均30%超で最も高く、環境品質の改善やグリーン(環境配慮型)生活様式の普及などで各地が大きな成果を上げていることが分かった。調整力の平均寄与率は約15%の低水準にとどまり、地方の金融・財政・税務支援やエコ建設推進などに大きな改善の余地があることを示した。

 中国炭素中立発展力指数の今年の省・自治区・直轄市別トップ5は浙江省、広東省、北京市、江蘇省、上海市だった。これらの地方は、環境品質の改善、産業構造の転換、グリーン工業の配置、経済の安定的発展、低炭素科学技術のイノベーションなどでその他の地方をリードし、先進モデルとしての大きな役割を果たしている。

 代表的な重点都市別の得点は最低25点、最高66点、平均45点で、都市間には大きな隔たりが見られた。トップ5には杭州市、広州市、深圳市、南京市、アモイ市が入り、経済発展、科学技術イノベーション、インフラ水準、グリーン生活、エコ建設などの面で際立った成果を収めたが、グリーン工業や環境品質の面では依然として改善が求められている。(c)Xinhua News/AFPBB News