【9月21日 AFP】現役引退の意向を表明した男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が21日、引退を決断した理由について、度重なるけがで現役続行の可能性を「信じるのをやめた」からだと話した。

 四大大会(グランドスラム)20勝を挙げているフェデラーは15日、英ロンドンで今週行われるレーバー・カップ(Laver Cup 2022)を最後に、競技レベルのテニスからは引退する意向を明かした。

 ツアー出場は、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)と1年以上も前にさかのぼり、その後に3回目の膝の手術を要した。

 41歳のフェデラーは英BBCで「この3年間は、控えめに言ってつらかった」と打ち明け、「昨年のウィンブルドンに出て以降は、自分が相当な薄氷を踏んでいると分かっていた」と続けると、「復帰を目指したが、やれることには限界があった。それで復帰を信じるのをやめたというのが、正直なところだ」と明かした。

 数か月前に受けた検査の結果が「望んでいたものではなかった」といい、「それですぐに終わりなのだと悟った。そこからは、いつ、どう発表するかの問題だった」と語った。(c)AFP