【9月21日 AFP】現役引退の意向を表明した男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が20日、引退後も「すべてを与えてくれたスポーツ」とのつながりを保ちたいと母国のテレビ局に対して話した。

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 四大大会(グランドスラム)20勝を挙げ、史上最高の選手の一人に数えられるフェデラーは15日、今週のレーバー・カップ(Laver Cup 2022)を最後に引退する意向を明かした。

 自身最後の大会に出場するため、英ロンドンに到着したフェデラーは、スイス公共放送のフランス語放送局RTSに対して、発表ができて「ホッとした」と明かし、「自分が送ってきたキャリアにとても満足している」と話した。

 フェデラーは、ここ数か月は「十分に前進できなかった。膝が前に進ませてくれなかった」とコメント。「膝の検査を受けたが芳しくなく、前進が見られなかった。それで自分に、もう終わりだと言い聞かせた。正直に言って、これ以上は無理だと思った」と説明した。

 引退表明の際には涙が一粒か二粒こみ上げたが、「一歩を踏み出せたのがうれしい」というフェデラー。今後については「正確なところは分からないが、すべてを与えてくれたスポーツと完全に距離を置きたくはない」と話している。(c)AFP