【9月20日 AFP】女子テニスのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)は、五輪ではこれまで「悲惨な結果」に終わっているものの、現在好調を維持している中で、母国開催となる2024年のパリ五輪では今までの借りを返せることを期待している。

 世界ランキング10位のガルシアは、2016年のリオデジャネイロ五輪で「容認できない」行動をしたとして、フランステニス連盟(FFT)から処分を受けた。さらに、昨年の東京五輪では、シングルスとダブルスの両方で初戦敗退を喫した。

 しかし、先日の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)ではキャリア初の四大大会(グランドスラム)ベスト4入りを果たしており、仏パリで開催される「特別」な大会を楽しみにしている。

 東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2022)に向け、東京で19日に記者会見に臨んだガルシアは、「すでに五輪には2度出場している」としつつ、「毎回悲惨な結果に終わっていたので、次は少なくとも前より良い成績を目指すだけ。1勝するだけでも良しとなる」と語った。

 ガルシアはリオ五輪期間中にFFTを公に批判したとして、ダブルスのパートナーであるクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)とともに、代表資格を暫定的に剥奪された。

 ムラデノビッチは当時ツイッター(Twitter)上で、FFTが選手はコート上で同じ色のウエアを着なくてはならないとする大会ルールに関する説明を怠った結果、ガルシアが試合直前にチームメートから試合で着用するウエアを借りなくてはならなくなったと語っていた。

 その後、処分は解除されたものの、五輪では不本意な結果が続いているガルシア。今年の全米オープンで準決勝進出を果たすなど、最近はマッチ13連勝を記録する好調を維持しており、パリ五輪では過去を上回れることを期待している。

「自分の国でプレーできるなんて、間違いなくすごく幸運。こういう機会を得られるのは、本当にめったにないことだから」

「楽しみにしている。会場はローラン・ギャロス(Roland Garros)になるはずだから、なおさら特別なものになるはず。しっかり準備して、全力でプレーできるように努力していく」 (c)AFP