【9月19日 AFP】18日に行われた22-23フランス・リーグ1第8節のニース(OGC Nice)対アンジェSCO(Angers SCO)戦で、ニースのジャンクレア・トディボ(Jean-Clair Todibo)が開始わずか9秒で退場処分を受けた。

 トディボはアンジェのキックオフで始まった試合開始直後、味方のパスを受けて抜け出そうとしたアブダラ・シマ(Abdallah Sima)に足をかけて倒し、レッドカードを提示された。9秒には主審がカードをポケットから出すまでの4秒も含まれており、ファウルがあったのは開始からたったの5秒だった。

 ハーフウエーラインから駆け寄ってきた主審は、そのまま足を止めずに尻ポケットからレッドカードを抜き出した。シマは足をかけられていなければそのままフリーでペナルティーエリアに到達できていた可能性があり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認でも、トディボがゴールまでの間にいた最後のディフェンダーという判定は変わらなかった。

 ボールに一度も触れないまま10人となったニースは、その後相手にも退場者が出たものの、0-1で敗れた。

 サッカーのデータを扱うオプタ(Opta)によると、今回のレッドカードは同社がリーグ1の統計を取り始めた2006年以降では最速。これまでは2014年のリール(Lille OSC)戦で、トゥールーズ(Toulouse FC)のマキシム・スパーノ(Maxime Spano)の39秒での退場が最速記録だった。(c)AFP