【9月18日 AFP】フランス自転車連盟(FFC)は17日、ロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)の開催地オーストラリアへの長旅で、男子選手にビジネスクラスの席、女子選手にエコノミークラスの席を用意したことに理解を求めた。

 個人ロードレースで大会2連覇中のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)を含む男子チームが快適な旅だった一方、女子選手7人はジュニアの部に出場する男女の選手や、サポートスタッフらと共に飛行機後方の座席に座った。フランス紙がこれを伝えると、ソーシャルメディア上では批判の嵐となった。

 代表チームのテクニカルディレクターを務めるFFCのクリストフ・マナン(Christophe Manin)氏は、オーストラリア渡航には「多額の費用がかかる」と釈明した。

「アイルランドのようないくつかの国は、(経済的な理由で)世界選手権への不参加を決めた。われわれは全カテゴリー、特にジュニアに出場するべきか検討した。その上で出場することにした」

「だがわれわれには全員をビジネスに座らせる財力がない」と窮状を明かしたマナン氏は、 コスト削減のため自身は現地に向かわないことにしたという。

 マナン氏は連盟がメダルを争う能力があるかという基準に従い、男子の方がよりチャンスがあると判断したと明かした。「男子はこの2年、世界チャンピオンになっている。われわれは勝つためにそこに行くのだが、女子はよりアウトサイダー的な位置づけである」

 またマナン氏は、「もしオーストラリアでマウンテンバイクの世界選手権があれば、われわれは同様の経済的選択をするだろう。女子2人をビジネスクラスに座らせ、男子をエコノミークラスにする」と話した。マウンテンバイクは女子のポリーヌ・フェランプレボ(Pauline Ferrand-Prevot)とロアナ・ルコント(Loana Lecomte)が男子よりも好成績を収めている。(c)AFP