【9月18日 AFP】南アフリカラグビー協会(SARU)は17日、国内メディアの報道によって、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2022)のアルゼンチン戦に向けたチームが「邪魔をされ、動揺させられた」と批判した。

 17日のアルゼンチン戦直前にコメントを出した協会は、「スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の選手が娯楽目的の薬物を使用して検査に引っかかったという、根拠のない主張がメディアの間で広がっている」ことを把握していると話し、「残念ながら、裏付けとなる根拠がないにもかかわらず、こうした主張がインターネット上に見られる」と非難した。

「そうした詮索好きのメディアに一貫して伝えているが、協会も選手も、国内唯一の認可済み検査団体であるドラッグフリースポーツ研究所(SAIDS)から、そうした報告は受けていない。それにもかかわらず、アルゼンチン滞在中の選手とスタッフは『話をする』ことを求められ、本日のテストマッチに向けて準備する中で、チーム全体が邪魔をされ、動揺させられた」

 南アのラグビーサイト「SARugbymag」は、前週エルトン・ヤンチース(Elton Jantjies)とチームの栄養士との不倫疑惑を報じた国内紙ラポート(Rapport)が、チーム内での薬物違反に関する「暴露記事」を公開する構えとみられると伝えた。

 だが、ラポート紙のスポーツ記者は、そうした記事の発表予定はないと否定。一方でサイトは、協会が記事の発表を法的に差し止めようとしているようだと伝えている。(c)AFP