【9月17日 AFP】ボクシング、世界スーパーミドル級タイトルマッチの前日計量が16日に行われ、4団体統一王者のカネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が75.93キロ、WBAスーパー・IBF世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)は76.11キロでそれぞれクリアした。

 17日に米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で行われる注目のファイトで、アルバレスは自身のスーパーミドル級のベルトをかけてゴロフキンとの3戦目に臨む。5月に行われたWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチでは王者ドミトリー・ビボル(Dmitry Bivol、ロシア)に敗れており、今回連敗するようなことがあれば、これまでのレガシーが台無しになる可能性がある。

 プロモーターのマッチルーム・ボクシング(Matchroom Boxing)で代表を務めるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏は、アルバレスが連敗は許されない状況に陥っているとの見解を示しているが、猛暑の中で大勢のファンが詰めかけたこの日の計量では、絶好のコンディションに見えた。

 ハーン氏は「カネロが負けて連敗ということになれば、かなりまずい立場に追い込まれるだろう。ゴロフキンが勝てば、パウンド・フォー・パウンドのナンバーワンであったカネロが、トップ10圏外に後退するかもしれない」とコメント。

「誰もがもう一度見たいと思うような、素晴らしいファイトと勝利になるだろう。(ゴロフキンは)すでにカネロと24ラウンド拳を交えていて、戦い方を分かっている。当日の夜に、試合に臨んでから彼を倒す最適な方法を見つける必要はないんだ」と話した。

 ラスベガスのブックメーカーでは、アルバレス勝利のオッズが高くなっているものの、ゴロフキンも決して侮れず、キャリア唯一の敗戦を喫したリベンジを果たす可能性は十分にある。ゴロフキンは2018年に行われたアルバレスとの第2戦で僅差での判定負けとなった。(c)AFP