【9月16日 AFP】ヨルダンの首都アンマンで13日に4階建てのビルが倒壊し、少なくとも10人が死亡した事故で、がれきの中から生後4か月の女児マラク(天使の意)ちゃんが救助された。母親のイスラ・ラエドさん(26)が15日、AFPに喜びを語った。

 マラクちゃんが救助されたのは、倒壊から24時間以上経過してからだという。

 ラエドさんは、ピンクのパジャマで娘だと分かったとして、「言葉では言い表せないほどうれしい」「娘の無事を神に感謝します」と話した。

 アンマンのジャバルアルウェイブデ(Jabal al-Weibdeh)にある現場では、今も数百人が捜索活動に当たっている。当局によると、この事故で少なくとも10人が死亡した。

 民間防衛当局が公開した動画には、救助隊ががれきの狭い隙間からマラクちゃんを引っ張り出す様子が映っている。マラクちゃんに大きなけがはなかった。

 ラエドさんはマラクちゃんが経過観察のために入院している病院の前で、「医師は4階建ての建物のがれきの下から娘が無事に救助されたのは奇跡だと言った」と話した。

 ラエドさんによると、崩落したビルは自宅ではなく友人宅。事故当日は仕事のためにビルの地下に住む友人に娘を預けていたという。

 友人とその幼い娘は、崩落で死亡した。ラエドさんは、娘が無事なのはうれしいが、友人親子が亡くなったことが悲しいと話した。(c)AFP