【9月16日 AFP】欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は15日、ウクライナの欧州連合(EU)への統合に向けた協議のために同国の首都キーウを訪問し、同国を「必要な限り」支援していくと表明した。

 ロシアが2月にウクライナ侵攻を開始して以来、フォンデアライエン氏の同国訪問はこれが3回目。だが同氏は、今回の訪問はこれまでとは違うと言明した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領との共同記者会見で、フォンデアライエン氏は「私たちはウクライナ人が払っている犠牲を埋め合わせることはできない」と説明。「だが言えることは、欧州の友人があなたたちに必要な限り寄り添うということだ」と述べた。

 フォンデアライエン氏は到着時、今回の訪問ではEUとウクライナの「経済と人々の距離を縮める」取り組みを協議すると述べていた。

 同国は隣国モルドバと共に6月、EU加盟候補国となった。モルドバもウクライナと同様、国内東部に独立を目指す親ロシア派地域があり、ロシア軍が駐留している。

 ゼレンスキー氏は会見で、EU加盟に先立ち、欧州単一市場への加盟を希望すると表明した。(c)AFP/Dmytro GORSHKOV with Emmanuel PARISSE in Bakhmut