【9月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のマレーシアGP(Malaysian Grand Prix)を開催していたサーキットのトップが14日、政府が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で損害を被った経済の再建に集中するため、同GPがすぐに復活することはないと明かした。

 マレーシアGP会場のセパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)の最高経営責任者(CEO)を務めるアジャン・シャフリマン・ハニフ(Azhan Shafriman Hanif)氏はシンガポールで14日夜に報道陣に対し、政府はF1開催について2、3年後に再考するだろうと話した。

 首都クアラルンプール郊外にある同サーキットは、1999年の初開催から2017年までマレーシアGPをホストしたが、レース開催費用の高騰を受けて2018年にカレンダーから姿を消した。

 レース開催を計画しているかと質問されたアジャン・シャフリマン氏は、「この岐路にあって答えはノーだ。今はその時ではない」と答えた。

 以前にマレーシアがF1を開催したのは、スポーツツーリズムで名を上げるためだったと明かしたアジャン・シャフリマン氏は、レース復活のためには、政府は国にとってのメリットを「大局的に」検討する必要があると話した。「われわれは波及効果という意味での利益は何なのかを知る必要がある」 (c)AFP