【9月12日 Xinhua News】中国上海市で1~3日、2022世界人工知能大会(WAIC)科学先端全体会議が開催された。上海人工知能実験室(AIラボ)は会議期間に、AI向けオープンソースシステム「OpenXLab浦源」と、より汎用性の高いAIモデル「書生2・0」を発表した。AI技術のオープンエコシステム構築や研究推進、クロスイノベーション、実用化にアルゴリズムとプラットフォームによる支援を提供する。

 より汎用性の高いAI技術の開発は、AI分野の最先端で中心的な課題となっている。同研究室は昨年11月、分類、オブジェクト検出、セマンティックセグメンテーション、深度推定という四大視覚中核機能を持つAIモデル「書生」を発表。1年近い努力を経て全面的にアップグレードされた「書生2・0」は、「より正確な画像認識」に加え、「動画の理解」や「翻訳」の能力も習得。30種類以上の動画認識機能を獲得したほか、中国語を中心とした100カ国語の音声翻訳も可能になった。

 AIの発展が新たな段階に入るにつれて、オープンソースは技術の継続的な進歩を促進するための業界の共通認識と重要な原動力となる。AI分野の新たな研究開発機関である同実験室が構築したオープンソースシステム「OpenXLab浦源」は、1年余りの開発を経て、より完全で豊かなオープンソースプラットフォームシステムへと成長。これを土台として企業や学校、開発者など川上・川下のパートナーと協力し、共にAI技術のエコシステムを創出していくという。(c)Xinhua News/AFPBB News