【9月11日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は10日、女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が6-2、7-6(7-5)で第5シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)を下し、優勝を果たした。

 シフィオンテクは第2セットのジャバーの反撃をかわし、1時間51分でストレート勝ち。6月の全仏オープン(French Open 2022)に続く四大大会(グランドスラム)今季2勝目(通算3勝目)を挙げた。女子選手が1シーズンでグランドスラム2勝を挙げるのは2016年以来。キャリア通算では10勝目で、直近10回の決勝では1セットも落とさずに全勝という驚異的な記録を維持している。

 今大会では自身にほとんど期待していなかったというが、優勝が決まると、ほっとしてコートに倒れ込んだシフィオンテク。優勝賞金260万ドル(約3億7000万円)の小切手を受け取り、「現金でなくて本当によかった」と冗談めかすと、「間違いなく、今大会は本当に難しかった。ここはニューヨークで、とても歓声が大きく、クレイジーだった」と振り返った。

 一方、アフリカ選手初のグランドスラム優勝を目指したジャバーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)に続いてあと一歩で優勝を逃す悔しい結果となった。

 ジャバーは「本当に頑張ったが、イガは簡単な相手ではなかった。きょうは彼女が勝利にふさわしい」と話すと、「今はあまり彼女のことが好きじゃないけど、それは仕方ない」と冗談を飛ばし、「これからも努力を続けていくし、そうすれば近いうちにタイトルを取れるはず」と前を向いた。(c)AFP/Rob Woollard