【9月11日 CGTN Japanese】1974年創刊の隔週刊学術誌「セル」の姉妹誌で、生命、物理、地球科学の基礎と応用研究に関する学術分野のオープンアクセス誌である「iサイエンス」はこのほど、中国科学院海洋研究所の研究成果を紹介する記事を掲載しました。中国のこの研究は、地球温暖化によって、アマモの分布の南部限界線が北に移動していることを発見し、浅瀬に生息する海藻および海草の群落の生態系に対する気候変動の潜在的な影響を示しました。

 科学研究者はアマモの分布の北への移動は地域の温暖化によるものかどうかを確認するために、2016年から2021年にかけて、中国東部の山東省(Shandong)青島湾でアマモの株と種を採取して、同省日照市(Rizhao)石臼所の海域でアマモ移殖と発芽の実験を計16回行って、成長状況や水温などを測定、分析しました。

 得られた情報を分析した結果、地球温暖化は、多くの種の分布の極地に向けての移動と関連していることが判明したとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News