【9月9日 AFP】男子ゴルフ、元全米オープン選手権(US Open Championship)覇者のグレーム・マクダウエル(Graeme McDowell、北アイルランド)は8日、サウジアラビアが後援するリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズ参戦選手のDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)の出場可否について、選手による投票を行ってその結果を知りたいとの考えを示した。

 マクダウエルはゴルフ界を分断しているリブゴルフ・シリーズに主戦場を移した選手の一人で、今週英ロンドン近郊のウェントンワースGC(Wentworth Golf Club)で開幕したDPワールドツアーのBMW・PGA選手権(BMW PGA Championship 2022)に出場している。

 マクダウエルをはじめ、DPワールドツアーのトッププレーヤーであるイングランド勢のイアン・ポールター(Ian Poulter)とリー・ウェストウッド(Lee Westwood)、そしてセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)らは、リブゴルフ参戦によって科された同ツアーの資格停止処分に不服を申し立てており、来年2月の審理まで処分が保留されて今大会の出場が可能となった。

 しかしこの状況に、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は「耐え難い」と不快感を示しており、7日には米国選抜との対抗戦ライダーカップ(Ryder Cup)に出場する欧州選抜のチームメート数人との関係が著しく損なわれたと明かした。

 マクダウエルは「法廷が示す内容はどうでもいい。これはDPワールドツアーメンバーの問題であり、リブゴルフでプレーしている自分や他のビッグネームが、このツアーを前進させるための価値をもたらすことができると、彼らが感じるかどうかだ」とし、「彼らがその価値を望んでいないのであれば、それで上等だ。その決断に従って進めばいい。なぜなら、明確さの欠如は誰にとっても好ましくないからだ」と主張した。

 また、ゴルフ界を分断しているにもかかわらず、リブゴルフ参戦の決断を変えるつもりはないと述べ、DPワールドツアーでのプレーが容認されるなら賞金を諦めるという考えは「嫌いではない」とまで言い切った。

 マクダウエルは「もっと大局的な話だ」と付け加え、「とにかく、単純な解決策を望んでいる。人々を分断したり、友情を引き裂いたり、自分が心から大切に考えているこのツアーを傷つけたりするのが嫌なんだ」と語った。(c)AFP