【9月9日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)組織委員会のトップを務めるナセル・アル・ハタル(Nasser Al Khater)氏は8日、イスラム教圏の中東諸国ではアルコール販売が厳格に制限されているものの、今大会でビールを飲むことは「これまで通り」になると主張した。

 W杯の開幕まであと73日となったこの日、アル・ハタル氏はアルコール販売について「誤解」があるとした上で、これはカタールが直面する「不公平な」批判の一つだと述べた。

 今大会では宿泊施設の価格やビールの入手方法が、ファンにとって主な懸案事項となっている。

 アル・ハタル氏は「非常に簡単に言えば、ここカタールではアルコールの販売が可能ということを常に明言している。W杯期間中はファンのために特定のゾーンでそれ(飲酒)ができるようにするとも述べた」と語った。

 サウジアラビアやクウェートといった他の中東諸国とは異なり、カタールは飲酒を完全に禁止しておらず、市民がアルコールを買えるのは政府公認の1店舗と、約35のホテルバーやレストランのみとなっている。また、公共の場での飲酒は、通常では違法となっている。

 しかしW杯に関しては、キックオフの前後に8会場の周辺にある国際サッカー連盟(FIFA)のファンゾーンや特別指定エリアといった区画でもビールが販売される。(c)AFP/Tim Witcher