【9月9日 AFP】サッカーヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2022-23)のニース(OGC Nice)対ケルン(1. FC Cologne)戦の会場で8日、サポーター同士の衝突が発生し、1人が重体、数十人が負傷して試合に影を落とした。

 ニースの本拠地アリアンツ・リヴィエラ(Allianz Riviera)でのグループD開幕戦のキックオフ1時間前に、ケルンカラーに身を包みフードをかぶった数百人がニースファン側のスタンドに進入。これが双方による衝突に発展し、一部ではスタジアム設備から持ち出した椅子や鉄の棒で武装したファンもいた。

 警察官2人と係員1人を含む計32人が負傷し、4人が病院へ搬送された。そのうちの一人でケルンサポーターの中にいたパリ市民が、この混乱の中でスタンドから転落して「重体」だという。

 仏アルプマリティム(Alpes-Maritimes)県の責任者はAFPの取材に対し、「スタンド1階と2階の5メートルの高さから、男性が落下した。この事故はスタジアム内での騒動後に起きた」と説明した。

 この事件を受けてスタジアムの入場口は一時封鎖され、キックオフは1時間近く遅れた。試合は1-1の引き分けに終わった。

 ニースを率いるルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は、「これを目の当たりにして、失望しているし腹立たしい」とし、「このようなことは起きてはならない。1人、深刻なけがをした。われわれは、プレーできるかどうかも分からなかった。だが、私はこの試合を行うべきだったと考えている」と述べた。(c)AFP