【9月9日 AFP】8日に96歳で死去した英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)への弔意として、同国スポーツ界はゴルフDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)やクリケットのテストマッチなど、9日に予定されていた各競技の中止が発表された。

 英ロンドン近郊のウェントンワースGC(Wentworth Golf Club)で開催されていたゴルフのBMW・PGA選手権(BMW PGA Championship 2022)は、訃報に際して初日がサスペンデッドとなり、9日のプレー中止が決まった。

 エリザベス女王の突然の訃報にスポーツ界から哀悼の意が表される中、英国競馬もレースの一時中止を発表。また、11日に同国南部沖のワイト島(Isle of Wight)で最終日を迎える予定だった自転車ロードレースのツアー・オブ・ブリテン(Tour of Britain)は、この日の第5ステージ終了後に全日程をキャンセルした。

 サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2022-23)のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、イングランド)対レアル・ソシエダ(Real Sociedad、スペイン)のグループステージは予定通り行われたが、キックオフ前に1分間の黙とうが行われ、選手は腕に喪章を着けてプレーした。試合は0-1でユナイテッドが敗れた。

 現在開催中の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)では、8日の試合で「黙とうと写真追悼」が行われると大会主催者の全米テニス協会(USTA)から発表された。

 かつてエリザベス女王が「パトロン(後援者)」を務めていたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)はツイッター(Twitter)に、「女王陛下の悲しいご逝去に際し、ロイヤルファミリーに対して深い同情と心からのお悔やみをお伝えしたい」とのメッセージをつづった。

 イングランド・ウェールズクリケット評議会(ECB)も、ジ・オーバル(The Oval)でイングランドが南アフリカと対戦する9日のテストマッチ3試合目を中止すると発表した。(c)AFP/John WEAVER