インド人青年が語るイーロン・マスク氏とのツイッター交流
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【9月18日 AFP】世界一の大富豪イーロン・マスク(Elon Musk)氏と惑星移住計画について率直に話し合える人はそう多くないが、インドのソフトウエアエンジニア、プラナイ・パソール(Pranay Pathole)さん(23)はその一人だ。
ツイッター(Twitter)を通じた2人の思いがけない友情は、パソールさんが10代の頃に始まった。マスク氏はこれまでに何百ものツイートやプライベートメッセージで、自社の最新情報から人生のアドバイスまでを返信してきた。
8月末、パソールさんは大学院でビジネス・アナリティクスを学ぶため、人生で初めて自分の国を出て、ついにマスク氏と対面した。
対面前にパソールさんはインド西部プネ(Pune)の高級住宅街にある自宅でAFPのインタビューに応じ、マスク氏について「とても誠実な人です。地に足が着いているというか。謙虚です」と語った。「ちゃんと返信してくれるのは…その証拠です」
1億300万人のフォロワーを持つマスク氏はツイッターを多用し、1日30回以上投稿することもある。
だが、米国の電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)と宇宙開発大手スペースX(SpaceX)の最高経営責任者(CEO)で、純資産2660億ドル(約38兆円)とされるマスク氏が、なぜこのインド人の若者とツイッターで交流を続けているのかは謎だ。「正直、まったく分かりません。僕の質問にすごく興味を引かれたのだと思います」とパソールさんは言う。
マスク氏から初めて返信があったのは2018年、パソールさんが19歳の時だ。テスラ車の自動ワイパーの欠陥を指摘したパソールさんに対し、マスク氏は「次のリリース時には修正します」と回答。テスラはその後のソフトウエアアップデートでこの問題に対応している。
マスク氏から返信があった日の夜、両親がお祝いのディナーに連れて行ってくれたという。「スクリーンショットを何枚も撮りました。一日が終わってほしくありませんでした」とパソールさん。
その後、当初は毎日のように交わしたプライベートチャットで、マスク氏に関して臆測で語られてきた問題が解消され、他の惑星でのコロニー建設が「不可欠」な理由について議論したと話す。
バーチャルな友情は4年にわたって続いている。米国とインドの時差も、2人にはあまり関係なかった。「マスク氏はあまり寝ていないと思います。ほとんどの時間、ツイッターをやっていますから」
パソールさんによると、マスク氏とのやりとりは最近では「特別なもの」ではなくなり、友人や家族に急いで知らせることもなくなった。