【9月6日 AFP】ケニアで先月9日に行われた大統領選挙について、同国の最高裁判所は5日、ウィリアム・ルト(William Ruto)副大統領(55)の勝利を認定した。数週間にわたる政情不安に終止符が打たれ、国民からは安堵(あんど)の声が上がっている。

 対立候補のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏(77)は選挙で不正行為があったと主張し、投票結果に対し異議を申し立てていた。

 同国では過去に選挙結果をめぐる騒乱が相次いでおり、2007年には政治的対立を背景とした衝突により1100人以上が死亡。今回の大統領選では、選挙日当日は平穏に終わったものの、選挙不正の主張が暴動を引き起こす恐れが出ていた。

 ルト氏は最高裁の決定を受け、オディンガ氏を含む反対勢力に「兄弟愛の手」を差し伸べると宣言。一方のオディンガ氏は、判決を尊重するが、その内容には同意できないと表明した。

 ルト氏は13日、新大統領に就任する予定。(c)AFP/Hillary ORINDE