【9月5日 CGTN Japanese】中国の月探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が持ち帰った月のサンプルの研究で、中国の研究チームは化学反応によって生まれた鉄のナノ粒子を初めて発見しました。

「嫦娥5号」は2020年12月に重さ1.7キログラム余りの月のサンプルを回収して地球に帰還しました。中国の研究チームはサンプルの中にある鉄カンラン石を分析した結果、サブミクロン(1万分の1ミリ)級の2次クレーターに、不均化反応という化学反応によって鉄のナノ粒子が生成された証拠を発見しました。これは世界の学術界が数十年にわたって持ち続けてきた認識を刷新するもので、月の両極の永久影や小惑星、太陽系外惑星の表面にある鉄の生成メカニズムの研究にとって参考となります。この研究結果は、このほど国際的な天文学専門誌「ネイチャー・アストロノミー(Nature Astronomy)」に掲載されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News