【9月2日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は1日、元セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)の投手で、現在はフリーエージェント(FA)のカルロス・マルティネス(Carlos Martinez)に対し、ドメスティックバイオレンス(DV)・性的暴行・児童虐待に関連するリーグ規定に違反したとして85試合の出場停止処分を科した。

 違反の内容は明らかにされていないが、2015年にMLBと選手会(MLBPA)が合意して同規定が導入されて以降では、史上4番目に長い処分期間となっている。処分は6月19日にさかのぼって適用され、復帰するためには規定の評価・治療プログラムへの参加が義務付けられている。

 ドミニカ共和国出身のマルティネスは、5月にもマイナーリーグで運動能力向上薬に陽性反応を示し、80試合の出場停止処分を科されていた。

 MLBでの登板は昨季のカージナルス所属時が最後で、その後マイナー契約したサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)とボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)からは放出されていた。

 カージナルスでは2013年から2021年までプレーし、2015年と2017年にはオールスター選出も果たした。MLBでの通算成績は62勝52敗、防御率3.74、927奪三振。(c)AFP