【8月31日 CGTN Japanese】中国初の太陽探査科学技術試験衛星「羲和(Xihe)」の探査成果が30日に正式発表されました。うち5項目は「世界初」の成果でした。

「羲和」の正式名称は「Hα線光スペクトル探査・ダブル超プラットフォーム科学技術試験衛星」で、2021年10月14日に打ち上げられました。

「羲和」が世界で初めて実現した「ダブル超」とは「超高指向精度」と「超高安定度」を指します。この「ダブル超」を備えた「羲和」は、衛星プラットフォーム技術の軌道上性能検証と工学応用を実現しました。

「羲和」は、中国初の太陽専属「カメラマン」として、軌道に投入されてから初期のテストや調整を経て、世界初の太陽空間Hα線(水素アルファ線)光スペクトル探査器の軌道上での応用や、世界初の太陽のHα線光スペクトルのスキャンイメージングに成功しました。また、軌道上で太陽全面のHα線、Si I線、Fe I線の詳細な構造とスペクトルイメージングを取得しました。これらのデータは、太陽活動の物理的過程の研究に用いられます。

「羲和」に搭載された原子周波数識別太陽速度測定ナビゲーターは、世界で初めて宇宙空間において原子周波数識別原理を利用するもので、太陽光の周波数変化をリアルタイムで正確に確認することができ、衛星の太陽に対する視線速度を知ることができます。

「羲和」は現在、既定のミッションと計画に基づいて科学的観測を連日展開しており、すでに100件近くの太陽爆発活動を観測しました。今後は太陽に対して全方位の立体探査を行い、太陽活動の起源や進化などをさらに深く研究していきます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News