【8月29日 CGTN Japanese】27日、中国中部の山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)で行われた第2回中国宇宙科学会議で、中国科学院国家天文台の研究者は宇宙観測装置EP-WXTによる初の軌道上観測結果を公開しました。同装置は全天X線観測装置で、アインシュタインプローブ(EP)衛星の超広視野X線望遠鏡(WXT)の実験モジュールとして、今年7月27日に宇宙新技術試験衛星に搭載されて打ち上げられました。

 また、同装置は国際上初の超広視野X線変調望遠鏡で、その他のX線望遠鏡と比べて、観測視野は100倍ほど拡大されました。現在、同装置は4日間にわたって軌道上の宇宙観測を行い、銀河系などの一部天体のX線観測図やエネルギー・スペクトル図を作成しました。これは国際上、初めて公開された超広視野X線全天マップでもあります。

 同装置はまた、銀河系に隣接する大マゼラン雲を観測し、単回観測で銀河全体をカバーすることができ、ブラックホールや中性子星を含む多くのX線光源を探知しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News