【8月29日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ最終戦、ツアー選手権(TOUR Championship 2022)は28日、米ジョージア州アトランタ(Atlanta)のイーストレークGC(East Lake Golf Club、パー70)で順延となった3日目の残りと最終日が行われ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が大逆転優勝を果たし、史上最多3度目の年間王者に輝いた。

 最終ラウンドを前にスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)に6打差をつけられていた33歳のマキロイは、この日のスコアを4アンダーでまとめて通算21アンダーとし、最終ラウンドで3オーバーとなった第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)王者のシェフラー、そして任成宰(Im Sung-jae、イム・ソンジェ、韓国)を1打差に抑えた。

 賞金1800万ドル(約24億7000万円)を手にしたメジャー通算4勝のマキロイは「スコッティは少なくともこれ(年間優勝)の半分には値する気がする」と述べつつ、「最後で彼を上回ったからやや申し訳なく感じる」とコメントした。

 2016年と2019年にもツアー選手権を制した世界ランキング4位のマキロイは、2日目の終盤には首位に11打差をつけられていたが、そこから大逆転で年間王者に輝いた。

 パー3の15番で約9.7メートルの位置から見事なバーディーパットを沈めると、マキロイは通算21アンダーでシェフラーに並んだ。

 16番でバンカーショットをグリーン奥にまで飛ばしたマキロイは、その後ピンそば約2.4メートルにまで寄せてパーパットを決めた。一方のシェフラーはわずか2.7メートルのパッティングを外し、マキロイにリードを許した。

 緊張感が増す中、両者は17番をパーとすると、パー5の最終18番でシェフラーがグリーンそばのバンカーにはまったのに対し、マキロイは2打目を正面観客席左の深いラフに打ち込んだ。

 シェフラーはバンカーショットがグリーンを越えて4打目でグリーンオンした一方、マキロイはスリーオン後の2パットでパーセーブし、勝利を手にした。

「このような最高の形でシーズンを締めくくることができうれしい」と語ったマキロイは、「他の誰もやったことがないことを成し遂げ、仕事を締めくくるために必要なプレーをするのは、信じられないほど満足がいくものだ」と続けた。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)はイーブンパーで最終日を終え、通算13アンダーで11位タイとなった。(c)AFP