【8月27日 AFP】イスラエル南部ネゲブ砂漠(Negev Desert)で23日、1200年前の大邸宅の遺跡が見つかった。同国の考古学者チームが発表した。周辺では6月に同時代のものとみられるモスクの遺跡が発見されたばかり。どちらも地域一帯の考古学的知見を広げる発見だ。

 イスラエル考古学庁(IAA)が「地方の豪邸」と称する邸宅跡は、遊牧民ベドウィンの街ラハト(Rahat)で見つかった。ネゲブ砂漠南部でこうした邸宅跡が出土するのは初めて。中庭を囲むようにアーチ型天井の部屋が配され、廊下には大理石が敷かれていた。壁にはフレスコ画が飾られ、地下の部屋からはオイルランプや貯水槽が発見された。

 発掘調査を主導している考古学者は「豪華な大邸宅と見事な地下室は、所有者の財力を示す証拠だ」と説明する。

 考古学チームのノア・D・ミハエル(Noe D. Michael)氏は「居住者は地元の支配者だったと思われる」と説明し、このような邸宅は「ネゲブ砂漠では今日まで全く知られていなかった」と付け加えた。

 映像は23日撮影。(c)AFP