【8月21日 AFP】トルコ南部ガジアンテプ(Gaziantep)県と南東部マルディン(Mardin)県で20日、既に起きていた交通事故の現場にバスやトラックが突っ込む二重事故が相次いで発生し、少なくとも計34人が死亡、数十人が負傷した。

 当局によると、ガジアンテプの高速道路で、先に発生した事故現場で対応に当たっていた救急車にバスが衝突し、15人が死亡、31人が負傷した。

 民営デミルオレン通信(DHA)は、バスは救急車のほか、消防車と、取材に駆け付けたメディアの車両に衝突したと報じている。

 地元メディアによると、犠牲者には救急隊員3人、消防士3人、ジャーナリスト2人も含まれる。

 DHAが公開した現場写真では、後部がなくなった救急車や、損壊したバスが確認できる。憲兵がバスの運転手を取り調べているという。

 この事故の数時間後には、250キロ離れたマルディン県デリック(Derik)で、やはり事故現場にトラックが突っ込む二重事故があった。

 ファフレッティン・コジャ(Fahrettin Koca)保健相はツイッター(Twitter)に、デリックでの事故について、ブレーキ故障を起こしたトラックが歩行者の列に突入し、少なくとも19人が死亡、30人近くが負傷したと投稿した。

 メディアは、制御不能となったトラックが、歩行者が逃げ惑う中、別の車両や歩行者に向かって突っ込む動画を公開した。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、トラックが突入した現場では直前に車3台が絡む事故が発生。救急隊が対応に当たっていた。

 ベキル・ボズダー(Bekir Bozdag)法相はツイッターで、この日相次いで起きた事故について、検察が捜査を開始したと発表した。(c)AFP