【8月21日 AFP】20日に行われたボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチで、王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)に敗れたアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、ウシクに2連敗を喫したことを涙を浮かべて悔やんだ。

 ジョシュアは9回にウシクをとらえて勝機を見いだしたが、ここでウシクにプロ初黒星をつける絶好のチャンスを逃すと、フットワークの巧みな相手に反撃を許して終盤は主導権を握られ、判定1-2で敗れた。

 試合後にはウシクのベルトを投げ捨ててから腹立たしそうにリングを足早に下りた。リング上でのスピーチでは興奮した様子で、サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)の前で下品な言葉を何度も使った。

 試合後の会見では、「(リング上では)本心を話した。本当につらかった」と説明し、「自分は適応した。彼をもっと追い詰めるのに必要な変化を加えた。勝利には足りなかったが、ジムではすべてを出し切った。リングですべてを出すことができれば、勝てていたはずだ」とコメントした。

 ウシクもジョシュアのコメントに同意し、「ベルトがウクライナに戻るのは、アンソニー・ジョシュアが体格の優位を最後まで使わなかったからだ」と話した。(c)AFP/Talek HARRIS