【8月19日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は18日、リーグが定める行動規定に違反したクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)のQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)に対し、11試合の出場停止処分と罰金500万ドル(約6億8000万円)を科すことで選手協会(NFLPA)と合意したと発表した。

 ワトソンはヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)時代の2021年、有料マッサージの最中に性的暴行や不適切な行為に及んだとして25人の女性から民事訴訟を起こされている。今回の処分では、行動専門家による評価と治療プログラムを受けることも義務付けられた。

 今月初めには、リーグと選手会が任命した懲戒委員から6試合の出場停止が言い渡されていたが、リーグ側が処分に不服を申し立てていた。今回の合意を受け、懲戒委員が新たに裁定を下すことはない。

 ワトソンは「けが以外の個人的な理由」で昨シーズンを全休。その後、今年3月に1巡目指名権三つを含む六つのドラフト指名権と引き換えにブラウンズへトレードされ、5年総額2億3000万ドル(約313億円)で契約していた。

 これで今季は9月の開幕から11試合を欠場し、12月4日の古巣テキサンズが復帰戦となる可能性がある。(c)AFP