【8月19日 AFP】自転車ロードレース、アルケア・サムシック(Arkea-Samsic)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)は18日、翌19日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)を欠場すると発表した。同選手は前日、ドーピング違反で今年のツール・ド・フランス(2022 Tour de France)の失格処分を受けていた。

 2016年のブエルタで総合優勝を果たしている32歳のキンタナは、自身のインスタグラム(Instagram)に投稿した動画の中で「家に戻り、きのう届いたニュースに関する抗弁の整理と準備をしたい」とコメント。

 一晩かけて考えた末に、今はブエルタに出場する上で「適切なコンディション」ではないと感じたと説明し、「これからの10日間は、自分に問題がないと証明することに専念する。その後の大会で会えることを楽しみにしている」と話した。

 キンタナは、2019年から国際自転車競技連合(UCI)の禁止薬物リストに入っている鎮痛薬のトラマドール(Tramadol)に陽性反応を示したとして、今年のツールで記録した総合6位の成績を取り消された。使用については否定しており、処分に異議を申し立てる意向を示している。

 違反は今回が初めてだったことから、ツール以外の大会出場は禁止されておらず、ブエルタにも参加可能だった。(c)AFP