【8月18日 AFP】サウジアラビアが後援するリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの対応策が、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)を中心とした米ツアー(US PGA Tour)に参戦する選手のみで話し合われた。

 4度のメジャー優勝を誇るロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)と全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)を2度制覇しているジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は17日、前日に会合が行われたと明かした。マキロイは、選手たちが今後の行動計画について一致団結して会がお開きになったと述べた。

 フェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ第2戦のBMW選手権(BMW Championship 2022)開幕を前にした会合について、マキロイは「ツアーのトップ選手が今後どこに進むべきかについて同意し、足並みをそろえられた。それが(会合の)目的だったと自分は思っている。素晴らしいものだった」と語った。

 史上最高額の賞金と短い大会日程のリブゴルフ・シリーズには、米ツアーを離脱したダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)やフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)、バッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)、ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)といったスター選手が参戦している。米ツアーはリブゴルフ参戦選手への無期限出場停止処分や賞金の増額で、この流れに対抗している。

 選手側の要望については詳細に語られなかったが、マキロイは会合で出た重要な問題の一つは、世界最高のゴルファーたちがメジャー大会以外で互いに競い合う機会を増やすことだと明かしている。

「今よりも頻繁にトップ選手を一堂に集める必要がある。まさに同じ大会、同じ週に全員が出場するというものだ」

 またマキロイは、現段階で会合の内容については選手と米ツアー上層部の間の話題にとどまるとしている。

 一方でマキロイは、メジャー通算15度の優勝を誇るウッズがこの会合に直接出向いたことについて「インパクトは大きかったと思うし、彼がどれほどツアーを気にかけているかを示していると思う」と述べた。

 その場にいた選手の中で最も関心を集めたのはウッズだったと話したマキロイは「彼は僕らが尊敬するヒーローで、彼の声はゴルフというスポーツの中で誰よりも遠くに響いている。彼は、自分たち全員がそうあるべきだと考える場所へ導く役割を担っている」と続けた。(c)AFP