【8月18日 AFP】自転車ロードレースに参戦するアルケア・サムシック(Arkea-Samsic)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)は17日、禁止薬物のトラマドール(Tramadol)に陽性反応を示したとして、今年のツール・ド・フランス(2022 Tour de France)で失格処分を受けた。キンタナはドーピング違反について否定している。

 ツールで2度の総合2位に入った実績を持つ32歳のキンタナは、前月24日に閉幕した今年の大会で同6位フィニッシュとなった。

 鎮痛剤のトラマドールは、2019年から国際自転車競技連合(UCI)の禁止薬物リストに掲載されている。

 19日にオランダで開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)に出場予定のキンタナは、ツイッター(Twitter)に投稿した発表文の中で「この物質の摂取については何も知らない。キャリアの中でそれを使用したことを否定する」と記した。

 トラマドールの使用が禁止されているのは競技期間中だけで、キンタナは7月8日と13日に陽性反応を示したため大会失格の処分を受けたが、今後のレースについては出場停止処分が科されてない。

 UCIによれば、10日以内であればキンタナはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てができるという。(c)AFP