【8月17日 AFP】中国南部広東(Guangdong)省にある台山原子力発電所(Taishan Nuclear Power Plant)の原子炉が、1年以上にわたる「保守管理」のための運転停止を経て再稼働した。原発の運営会社が16日に当局に提出した文書で明らかになった。

 台山原発では昨年7月、燃料棒に軽微な破損があり、施設内に放射性ガスが蓄積しているとして、原子炉1基の運転が停止されていた。

 原発を運営する中国広核集団(CGN)は、16日夜に公開された公式文書の中で、数か月にわたる「点検と保守管理」を終え、運転を停止していた原子炉の再稼働に言及。「台山原発とその周辺環境のモニタリング数値は正常だ」としているが、これ以外の詳細には触れていない。

 運転停止前、中国の生態環境省と国家核安全局は、炉心には6万本以上の燃料棒があり、破損があった燃料棒の割合は「0.01%未満」だとしていた。

 同原発の運営に関わっているフランスの電力大手EDFも17日、この原子炉が15日に運転を再開したと認めた。同社の広報担当者によると「徹底的な調査が行われた後に、中国の規制当局が台山原子炉1号機の再稼働に合意した」という。(c)AFP