【8月16日 AFP】西アフリカ・マリで先週、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力が、ロシアの民間軍事会社「ワグネル(Wagner)」の傭兵(ようへい)4人を殺害した。米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)が15日、明らかにした。

「イスラムとイスラム教徒の支援グループ(GSIM)」は、マリと隣国ブルキナファソを中心とするサヘル(Sahel)地域の主要イスラム系武装勢力。

 SITEが確認したGSIMのプロパガンダ部門の声明によると、GSIMは13日、バイクに乗り山に向かっていたワグネルの傭兵をバンディアガラ(Bandiagara)で奇襲した。死亡した4人以外は逃げたという。

 地元選出の議員2人もAFPに対し、GSIMによる襲撃の事実を認めた。一方、マリ軍関係者は確認も否定もしなかった。域内の病院関係者は、ロシア人4人が戦闘で死亡したとしている。

 ロシアは長年、マリ軍政のイスラム過激派との戦いを支援しており、同軍には多数のロシア人傭兵がいる。(c)AFP