【8月16日 AFP】約7か月前に母国コロンビアでのトレーニング中にバスに追突して重傷を負った自転車ロードレースのエガン・ベルナル(Egan Bernal)が、16日に開幕するデンマーク一周(PostNord Danmark Rundt 2022)で復帰することになった。

 山岳のスペシャリストで、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)に所属する25歳のベルナルは、今年1月24日にコロンビアの首都ボゴタ近郊で停車中のバスに追突。肋骨(ろっこつ)、膝蓋(しつがい)骨、大腿(だいたい)骨、椎骨2本、そして手の親指を骨折し、複数回の手術を受けた。

 事故当時「死にかけたが、神にこの試練を感謝する」と話していたベルナルについて、チームは状態がその後「目覚ましく回復した」と明かし、本人の集中力と医療チームの努力を称賛した。 

 ベルナルは「1月にあんなことが起きた後、チームメートと再びレースする瞬間を待ちわびていた」とし、「そばにいてくれた全員に感謝してもしきれない。もう一度レースできるようになるために毎日練習に励むモチベーションとして、その支えはかけがえのないものだった」とコメントした。

 2019年のツール・ド・フランス(Tour de France)を制し、昨年のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2021)でも総合優勝を果たしたベルナルは、事故直前の1月にイネオスと新たに5年契約を結んでいた。(c)AFP