【8月15日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ初戦、フェデックス・セントジュード選手権(2022 FedEx St.Jude Championship)は14日、米テネシー州メンフィス(Memphis)のTPCサウスウィンド(TPC Southwind、パー70)で最終日が行われ、ウィル・ザラトリス(Will Zalatoris、米国)がヨゼフ・シュトラカ(Sepp Straka、オーストリア)とのプレーオフを制してツアー初優勝を飾った。

 ザラトリスは「66」を記録して4ストローク伸ばし、「67」のシュトラカとともに通算15アンダーでプレーオフに突入すると、3ホール目で4メートル弱のボギーパットを決めた。今季は全米プロゴルフ選手権(2022 PGA Championship)と全米オープン選手権(2022 US Open Championship)で2位と僅差で優勝を逃していたが、その流れを終わらせた。

 世界ランキング14位のザラトリスは、初出場だった昨年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)でも2位に入っていた。今大会までに今季記録したトップ10フィニッシュ8回と獲得賞金670万ドル(約8億9300万円)は、ツアー未勝利選手の中では最多だった。また、プレーオフ大会でツアー初勝利を挙げるのは、2008年のカミロ・ビジェガス(Camilo Villegas、コロンビア)に続いて史上2人目となる。

 今大会はシーズンの締めくくりを飾るプレーオフシリーズの初戦で、プレーオフの総合優勝者は1800万ドル(約24億円)を獲得する。ポイントランキング上位70人が次週の第2戦のBMW選手権(BMW Championship 2022)に勝ち進み、最終戦のツアー選手権(TOUR Championship 2022)では30人にまで絞り込まれる。ザラトリスはこれでポイント1位となり、最終戦進出を決めた。

 2009年の全米オープン王者であるルーカス・グローバー(Lucas Glover)が、同じ米国勢のブライアン・ハーマン(Brian Harman)とともに3打差3位タイに入った。(c)AFP