【8月13日 AFP】サッカーのカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部、コリンチャンス(Corinthians)に所属するMFウィリアン(Willian Borges da Silva)が12日、ソーシャルメディアで自身と家族へ死の脅迫があったことを理由にクラブを退団した。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)とアーセナル(Arsenal)でプレーした実績を持つ34歳のウィリアンは昨年、2006年にプロデビューを果たしたコリンチャンスに復帰したばかりだった。地元メディアでは、プレミア復帰を果たしたフラム(Fulham)への移籍が取り沙汰されている。

 古巣復帰後はピッチ内外で不本意な時間を過ごしたウィリアンは、ブラジルのスポーツニュースサイト「グロボ・エスポルテ(Globo Esporte)」に対し、「コリンチャンスが負けたり、自分のプレーが良くなかったりするたびに、ソーシャルメディアで家族が脅迫や侮辱を受けた。妻や子どもたち、最近では父やきょうだいへの攻撃も始まった」と告白。

 また、10日には米スポーツ専門チャンネルESPNのブラジル版で、「思うようなプレーができなかったが、自分はもともと1シーズンに20得点や30得点を記録するような選手ではなかった」とも語っていた。

 ウィリアンの退団について、クラブの会長は「ウィリアンから(契約の)終了を申し出た。彼がクラブの一員でなくなること、そして思うようにいかなかったことを残念に思う。だが、われわれはここで満足している選手を残さないとならない」とコメントしている。

 コリンチャンスは先日、リベルタドーレス杯(Copa Libertadores 2022)でフラメンゴ(Flamengo)とのブラジル勢対決に2戦合計0-3で敗れ、準々決勝で敗退した。(c)AFP