【8月10日 AFP】米連邦地方裁判所は9日、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦した3選手が、米ツアー(US PGA Tour)のプレーオフ出場を求めた請求を退けた。

 マット・ジョーンズ(Matt Jones、オーストラリア)とテーラー・グーチ(Talor Gooch、米国)、ハドソン・スワフォード(Hudson Swafford、米国)の3人は、今週開幕する米ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ初戦、フェデックス・セントジュード選手権(2022 FedEx St.Jude Championship)への出場を目指し、米ツアーから科された処分の仮差し止めをカリフォルニア北部地区米連邦地裁(US District Court for the Northern District of California)に求めていた。

 しかし判事は9日に行われた審理を経て、請求を棄却。出場禁止が維持されることになった。3人はいずれも、6月に開幕したリブゴルフ・シリーズの第1戦から参戦し、米ツアーから資格停止処分を科されていた。

 リブゴルフは「テーラー・グーチとハドソン・スワフォード、マット・ジョーンズがゴルフのプレーを許されなかったことに失望している」と話し、「ゴルフ選手のプレーを禁止しても、誰の利益にもならない」と述べた。

 3人はプレーオフに出場して最終戦のツアー選手権(TOUR Championship 2022)まで進出できた場合、来季のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2023)と全米オープン選手権(2023 US Open Championship)、全英オープン(The 151st Open Championship)の出場権を獲得することになっていた。

 リブゴルフ勢はグーチとスワフォード、ジョーンズを含めた11人が、反トラスト法(独占禁止法)違反で米ツアーを提訴していたが、カルロス・オルティス(Carlos Ortiz、メキシコ)はこの件から降りたとマネジャーが明かした。

 リブゴルフ勢が自分たちは個人事業主だと主張する一方、米ツアーは、彼らはツアー会員であり、リブゴルフ・シリーズ参戦などのルール違反を犯した会員には処分を与えられると述べている。(c)AFP