【8月9日 AFP】男子ゴルフの米ツアー(US PGA Tour)は8日、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦する3選手について、今週末に開幕するフェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ初戦に出場させないように求める申し立てを米連邦裁判所に行った。

 米ツアーはカリフォルニア州サンノゼ(San Jose)のカリフォルニア北部地区米連邦地裁(US District Court for the Northern District of California)に提出した文書で、同ツアーを離脱してリブゴルフ・シリーズに転向すれば、選手たちはその報いを受けると分かっていたはずだと主張し、「両方のいいとこ取りはできない」と記した。

 サウジアラビアが後援する新設リーグのリブゴルフ・シリーズに出場している選手11人は前週、米ツアーから無期限の出場停止処分を科されたことを不服として、反トラスト法(独占禁止法)違反で同ツアーを提訴した。

 そのうち、マット・ジョーンズ(Matt Jones、オーストラリア)とテーラー・グーチ(Talor Gooch、米国)、ハドソン・スワフォード(Hudson Swafford、米国)の3選手は、フェデックス・カップ初戦のフェデックス・セントジュード選手権(2022 FedEx St.Jude Championship)への出場を強行するべく、米ツアーから科された処分の仮差し止め命令を裁判所に求めており、9日午後には同地裁で審理が開かれる。

 米ツアーは、選手の申し立てについて「法的根拠がない」とした上で、同ツアーを離脱して2か月待ってから提訴したのは「彼らが主張しているように、直ちに行動する必要があるという『緊急性』を装うためである」と補足した。

 さらに、選手たちは出場停止処分を承知の上でリブゴルフ・シリーズに加わったと指摘し、シーズンのポイントランキング上位125人に入ってプレーオフ出場権を獲得する可能性があった他の同シリーズ参戦選手も、その権利を求めなかったと主張。「当該選手たちが主張している被害は、完全に自業自得である」と切り捨てた。(c)AFP