【8月5日 AFP】米国は4日、サル痘の感染拡大をめぐり、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。これにより、サル痘対策の資金確保や、データ収集の強化、追加人員の投入が可能になる。

 ハビエル・ベセラ(Xavier Becerra)厚生長官は「全国民がサル痘を真剣に受け止め、責任を持ってこのウイルスへの対策を支援するように」と呼び掛けた。

 宣言の期間は90日間だが、その後も更新が可能。米国のサル痘感染者は4日時点で6600人以上に上っており、うち4分の1ほどがニューヨーク州で確認されている。専門家は、感染しても症状が軽い場合もあることから、実際の感染者数ははるかに多い可能性があると指摘している。

 米厚生省の先週の発表によると、米国での感染者の約99%が男性同士で性交渉する人々で、当局は主にこのグループを対象としてワクチンの接種を進めている。(c)AFP