ドジャースの伝説的実況、スカリー氏が94歳で死去
発信地:ロサンゼルス/米国
このニュースをシェア
【8月3日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の試合で実況を67年にわたって務め、「ドジャースの声」と呼ばれた伝説的アナウンサーのビン・スカリー(Vin Scully)氏が、2日に94歳で死去した。球団が発表した。
スカリー氏は、チームがまだブルックリン(Brooklyn)をホームとしていた1950年からドジャース戦を担当し始め、1958年に移転した球団の後を追って自身もロサンゼルスへ移り、2016年に引退するまで実況を続けた。
ドジャースのスタン・カステン(Stan Kasten)球団社長は「われわれはアイコンを失った」と話し、「ビン・スカリーはあらゆるスポーツで最も偉大な声の一人だった」と続けると、「本当に寂しくなる」と悼んだ。
米スポーツで、一つのチームをこれほど長く実況したアナウンサーはいない。スカリー氏はワールドシリーズ25回、ノーヒットノーラン12試合を担当し、トレードマークの細かな実況スタイルとなめらかな声のトーンで幅広い世代の聴取者を楽しませた。
CBSスポーツ(CBS Sports)時代の1970年代と1980年代には、米ナショナルフットボール(NFL)とゴルフ米ツアーのテレビ中継も任された。
ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)の実況席には、2001年からスカリー氏の名前がついており、チームが春季キャンプを行うフロリダ州の施設内にも「ビン・スカリー・ウェー」という名前の道がある。(c)AFP