【8月3日 AFP】米大リーグ(MLB)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)の強打者フアン・ソト(Juan Soto)外野手とジョシュ・ベル(Josh Bell)一塁手が、6選手とのトレードでサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)に加入する大型移籍が、トレード期限の2日に成立した。

 一方、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の二刀流選手、大谷翔平(Shohei Ohtani)は、2024年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になる可能性があり、数チームから関心が寄せられたが、残留が決まった。

 残り約2か月のシーズンに向け、各チームが今季の最終編成を急ぐ中で最も大きな動きが、ナショナルズに球団初のワールドシリーズ制覇をもたらしたソト、そしてベルのトレードだった。ナショナルズは代わりにCJ・エイブラムス(C.J. Abrams)遊撃手とマッケンジー・ゴア(MacKenzie Gore)投手、ルーク・ボイト(Luke Voit)一塁手と、3人の若手有望株を獲得する。

 パドレスでは、エリック・ホズマー(Eric Hosmer)一塁手の契約にトレード拒否に関する条項が含まれていたため、ナショナルズへの移籍を拒否。球団は代わりにホズマーを現金と2人の有望株との交換でボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)へ放出し、ナショナルズへはボイトが向かうことになった。

 23歳のソトは2019年にチームのワールドシリーズ制覇に貢献したが、7月にナショナルズとの15年総額4億4000万ドル(約580億円)での契約延長を拒否しており、トレードのうわさが最も過熱していた。

 その他の大型トレードでは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)からジョーイ・ギャロ(Joey Gallo)外野手を獲得。一方でヤンキースは、ニューヨーク生まれのハリソン・ベイダー(Harrison Bader)外野手をセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)から獲得し、代わりに左腕のジョーダン・モンゴメリー(Jordan Montgomery)を放出した。

 ナ・リーグのワイルドカード争いに食らいついているフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)は、エンゼルスからノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)投手とブランドン・マーシュ(Brandon Marsh)外野手を獲得。さらに中継ぎのデビッド・ロバートソン(David Robertson)投手も補強した。(c)AFP