【8月3日 AFP】コンゴ民主共和国政府によると、同国東部で先週発生した反国連(UN)デモで、国連の平和維持部隊隊員4人を含む36人が死亡した。

 AFPが2日に確認したパトリック・ムヤヤ(Patrick Muyaya)報道官の発表によれば、デモではさらに170人近くが負傷した。

 コンゴ民主共和国東部の複数の町では先週、国連の平和維持活動(PKO)「国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)」の撤退を求めるデモが行われた。東部では120以上の武装勢力が活動しており、同ミッションに対しては、過去数十年にわたる紛争の終結に向けた取り組みが足りないとの不満が高まっている。

 先月31日には、コンゴ東部とウガンダとの国境で、国連の平和維持部隊が発砲し、3人が死亡する事件が発生。国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は事件に「憤慨」したとし、責任追及を訴えた。

 ムヤヤ氏は1日付の発表で、フェリックス・チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領がグテレス氏に対し、平和維持部隊の行動を「全面的に非難する」と表明し、発砲した者を「厳しく罰する」よう要請したことを明らかにした。(c)AFP