【8月2日 AFP】インド南西部ケララ(Kerala)州の保健省は1日、同州でアラブ首長国連邦(UAE)から帰国したサル痘感染者の男性(22)が死亡したと発表した。アジア初のサル痘による死亡例の可能性がある。

 男性は病院に搬送され、帰国から約1週間後の先月30日に死亡した。ただし、死因がサル痘であるかどうかは不明。

 現地紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)によると、同州のビーナ・ジョージ(Veena George)保健相は31日、男性にはサル痘の症状はなく、脳炎と疲労の症状で入院したと説明。男性と接触した可能性のある家族や友人、医療従事者ら計20人を監視下に置いていると述べた。

 インドではこれまでに少なくとも4人の感染者が報告されており、最初の感染者は先月15日にUAEからケララ州に帰国した別の男性だった。

 サル痘をめぐっては、世界保健機関(WHO)が最高度の警告である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。アフリカ以外では、スペインで2人、ブラジルで1人の感染者が死亡したが、いずれも死因がサル痘だったかはまだ分かっていない。(c)AFP