【7月27日 AFP】アフリカ南西部アンゴラの鉱山で、希少なピンクダイヤモンドの原石が採掘された。過去300年間に見つかった中で最大とみられている。鉱山を運営するオーストラリアの企業が27日、発表した。

 ルカパ・ダイヤモンド(Lucapa Diamond)の投資家向け発表によると、今回発見されたピンクダイヤは170カラット。豊富なダイヤ埋蔵量で知られるアンゴラ北東部のルロ(Lulo)鉱山で見つかり、「ルロ・ローズ(Lulo Rose)」と名付けられた。ピンクダイヤとしては史上最大級だという。

 ルロ・ローズは、不純物を含まず最も希少とされる「IIa型」の天然ダイヤで、ルロ鉱山の共同経営者であるアンゴラ政府もこの「歴史的」発見を歓迎した。

 ディアマンティノ・アゼベド(Diamantino Azevedo)鉱物資源・石油・ガス相は「ルロで採掘された、この記録的かつ目を見張るようなピンクダイヤは、アンゴラが国際的に重要国であることを改めて示している」と述べた。

 ルロ・ローズは国際入札で売却される。真価が判明するのはカットや研磨の作業後となるが、過去に見つかった同等のピンクダイヤには記録的な値が付いている。2017年には香港で59.6カラットの「ピンク・スター(Pink Star)」が、あらゆるダイヤの売却額として史上最高の7120万ドル(現レートで約97億円)で落札されている。(c)AFP