【7月23日 AFP】22日に行われたツール・ド・フランス(2022 Tour de France)の第19ステージ(カステルノマニョアックからカオール、188.3キロメートル)で、環境団体の妨害によってまたもレースが一時中断した。

 レースを中断させたのは「Derniere Renovation(最後の革新)」という団体で、気候変動の問題に抗議し、低燃費化するための住宅リノベーションを仏政府に求めている。

 抗議活動はステージ開始から約30分の場面で起き、トップを走っていた5人の逃げ集団が道をふさがれた。これを受けて主催者はレースを一時中断し、数キロ後方を走っていたメイン集団も足止めされた。

 団体は声明で「大会に不便をかけて申し訳ない。われわれは政府に公約を守らせようとしている」と主張。団体のメンバーは即座に道路から追い出され、ステージは続行された。

 同団体は第10ステージでもレースを一時中断させ、ネットで話題になった。その際は6月の全仏オープンテニス(French Open 2022)でも妨害行為に及んだ女が、別の活動家と鎖で首をつないで抗議。女は「残り989日」と書かれたTシャツを着用し、首元の部分には団体名が書かれていた。

 抗議活動は第15ステージでも続き、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のステーフェン・クラウスヴァイク(Steven Kruijswijk、オランダ)が落車リタイアする原因になった可能性があるとされている。(c)AFP