【7月21日 AFP】(更新)米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(79)が21日、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。主治医によると軽い倦怠(けんたい)感などの症状があり、自主隔離した上で全執務を行う。

 バイデン氏はツイッター(Twitter)にデスクで執務を行う写真を投稿。自身は「元気」で、「忙しくしている」と述べた。

 ホワイトハウス(White House)は、バイデン氏が所定回数のワクチンに加え、2度の追加接種も済ませていると指摘。「非常に軽微な症状」があり、製薬大手ファイザー(Pfizer)が開発したコロナ経口治療薬「パクスロビド(Paxlovid)」の服用を開始したと説明した。今後は疾病対策センター(CDC)の指針に従いホワイトハウス内で隔離され、その間は「全執務を継続する」という。

 19日の検査では陰性だった。主治医のケビン・オコナー(Kevin O'Connor)氏が大統領報道官に提出した書簡によると、20日夜から倦怠感、鼻水、乾いたせきなどの症状が出た。

 妻のジル(Jill Biden)氏は陰性だった。バイデン氏は高齢のため病状が懸念されるが、ミシガン州の学校を訪問したジル氏も「つい先ほど彼(バイデン氏)と話した。元気で調子も良い」と記者団に語った。

 バイデン氏は、6月末にスペインで行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席、7月中旬には賛否の的となった中東歴訪を行うなど、集中的な外遊を実施。その後は、11月の中間選挙で逆風が予想される与党・民主党の勢いを盛り返すべく全米各地を遊説しており、21日にはペンシルベニア州を訪問する予定だった。(c)AFP/Aurélia END