【7月21日 AFP】男子ゴルフのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)が20日、サウジアラビアが後援するリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの参戦を発表した。この数時間前にステンソンは、米国選抜と欧州選抜による対抗戦ライダーカップ(Ryder Cup)の欧州選抜主将の座を降ろされていた。

 46歳のステンソンは「熟考の末、何人かの仲間のプロに交じり、リブゴルフ・インビテーショナル・シリーズでプレーすることに決めた」と発表。来年イタリアで開催されるライダーカップの主将にとどまれなかったことには「深く失望している」と述べた。

 ステンソンのリブゴルフ参戦表明に先立ち、ライダーカップの欧州選抜は同選手の主将在任期間が「即刻」終了したと発表し、新主将は「追って」公表するとしていた。

 欧州選抜ではステンソンの他、すでにイングランド勢のリー・ウェストウッド(Lee Westwood)とイアン・ポールター(Ian Poulter)、スペインのセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia)がリブゴルフに移っている。

 ステンソンは2016年の全英オープン(The 145th Open Championship)覇者で、現在の世界ランキングは171位まで落ちているが、過去最高2位まで到達した実績を持つ。リブゴルフには、29〜31日に米ニュージャージー州ベッドミンスター(Bedminster)のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ(Trump National Golf Club)で開催される第3戦から参戦する。

 既存のツアーに背いて高額賞金の新シリーズに流れるスター選手が急増する中、ステンソンの主将剥奪は男子ゴルフ界の溝をさらに深めることになるとみられる。

 リブゴルフをめぐっては、松山英樹(Hideki Matsuyama)の参戦もうわさされており、近日中にさらに3人の加入が発表されるものとみられている。(c)AFP/John WEAVER