【7月19日 AFP】MLBオールスターゲーム2022(92nd All-Star Game)の開催を翌日に控えた18日、前日恒例の本塁打競争が行われ、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)の外野手フアン・ソト(Juan Soto)が優勝した。

 真夏の祭典が行われる米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)で、ソトはセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)のスラッガー、アルバート・プホルス(Albert Pujols)との準決勝を16-15で制して、本塁打競争3連覇を目指すニューヨーク・メッツ(New York Mets)のピート・アロンソ(Pete Alonso)を31-23で下したシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)のフリオ・ロドリゲス(Julio Rodriguez)との決勝に駒を進めた。

 迎えた決勝でロドリゲスが計18本を放ったのに対し、ソトは計19本のフェンス越えを記録して勝利。勝負を決めた最後の1本は、約126メートルの飛距離を計測した。

 現在23歳のソトは、1993年に本塁打競争を制したテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のフアン・ゴンザレス(Juan Gonzalez)に次ぐ史上2番目の年少記録で優勝。競争後には「最高だ」と喜び、「懸命にプレーして今は何より疲れているけれど、気持ちは最高だ」とコメントした。

 一方、ソトは先日、ナショナルズが提示したMLB史上最高額となる15年総額4億4000万ドル(約608億円)のオファーを拒否したと報じられた。これにより、今季両リーグワーストの31勝63敗の成績に低迷している同球団は、期限が2日後に迫る中でソトをトレードに出す道を模索することになった。

 不透明な自身の将来について「現時点では、そのことについては考えられない」と話すにとどまったソトは今季、1710万ドル(約23億6300万円)を稼ぐことになっている。一方、21歳のロドリゲスは、マリナーズと総額70万ドル(約9700万円)の1年契約を結んでいる。(c)AFP